子供(新生児~5歳)の情緒の発達【ブリッジスの情緒分化図】

子供の情動は分化していく

子供の情動は、様々な外的な刺激も重なり、成長とともに分化するという考え方があります。

子供の情動のの概略図として有名なものが、下記のブリッジスの情緒分化図です。

情緒とは

情緒とは「きっかけとなる何かがあって心の動きが誘われる、その気分やその場の雰囲気。」とされています。

心の変化は体の反応として表れるので、子供の行動や反応を見ることで子供の情緒を読み取れます。

しかし、行動の裏にある子供の情緒をとらえきれない場合、ママと子供の間に考えの齟齬が生じ、その結果、虐待や子育ての悩みの一因になってしまいます

ブリッジスの考え方は、いくつかある子供の情緒発達過程のうちの一つですが、子供の発達過程をよく表しています。

新生児の情緒

ブリッジスの考えでは、子供の情緒の発端は「興奮」とされています。

生まれたばかりで、すべての外的要因が初めての刺激で、いろんなことに反応を示してくれます。ただし、笑顔など大人と同じような反応は見せません。そういったところからも、新生児の赤ちゃんの情緒は興奮から始まっていることがうかがえます。

生後3ヶ月の情緒

生後3ヶ月になると概日リズム(覚醒と睡眠のリズム)も少しずつ身についていきます。そして、定期的にもらえるミルク(ご飯)のリズムも赤ちゃんは身に着けていきます。

そうすると、赤ちゃんは、その1日のリズムが崩れた時に不快感を感じ、逆にその不快を満たされたときに快を感じたりします。

生後6ヶ月~1歳の情緒

生後6ヶ月には、不快の情緒がまず、怒り、嫌悪、恐れ、の3つが生まれます。

1歳になると、快の情緒が分化し、愛情、得意、の2つが生まれます。1歳くらいになると自分の好きなものを手に取ったり大事にしたりするようになりますが、そこから愛情の情緒を読み取れますね。

1歳半~2歳の情緒

1歳半になると、愛情が、子供への愛情と、大人への愛情に分化します。

2歳になると、快から、喜び、が生まれます。一方で、不快からは、嫉妬、が生まれます。愛情が複雑化するとともに、嫉妬という相反する情緒が生まれてくるのは納得ができますね。

5歳の情緒

5歳ころになると、今度は子供は未来を見据えられるようになります。

赤ちゃんの頃は時間の概念がありませんから、ママがいなくなるとすぐに泣いたりしますが、5歳になると「ママちょっとだけ外行くね」と言っても「うん、大丈夫だよ」とママがすぐ帰ってくる未来を思い描けます。

また、自分と周りを比較できる観察能力もついてきます。

こういう能力の成長とともに、希望、羨望、失望、不安、羞恥といったより複雑な情緒が生まれてきて、段々と大人の感情に近づいていきます。

まとめ)子供は情緒をコントロールできない

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ママ

5歳になるまで情緒はここまで発達しません。また、発達したばかりの情緒を、子供はどう制御していいのかもわかりません。

親としては、子供の情緒のどの部分が成長し、今目の前で出ているのかを反応を見て判断し、それに応じて適切に対応することが大切です。

また、3歳以降の言葉が理解できるようになった段階では、易しい言葉で本人の情動を本人に理解させる、どうしたらコントロールできるかを分かりやすくアドバイスする、といったことも必要です。

情緒が発達し、そのコントロールが未熟なまま育ってしまうと、その情動のままに友達を叩いてしまったりすることもあります。

子供が情緒不安定になってしまった時は、よく観察してあげましょう。