子供の言葉の成長過程【語彙爆発は2歳までに起きている】
子供は1歳で初めての言葉を覚え、2歳前後で語彙爆発を迎える
子供は、およそ1歳で初めての言葉を覚え、その後、2歳までに急速に語彙を発達させていきます。
この初めての語彙発達は、「語彙爆発」や「ボキャブラリー・スパート」と呼ばれています。
子供の言葉の成長過程が遅れていると感じると、ママはとても不安になります。ほとんどの場合は、遅れていると感じても、成長とともに言葉も改善していきますが、中には自閉症などの発達障害が原因で言葉の遅れが生じている可能性があるからです。
以下に、子供の言葉の成長過程を記します。
生後6ヶ月前後
生まれてからしばらくは、泣いたり、不意に「アッ」などの突発的な声を発することはありますが、言葉と言えるものはありません。
生後6ヶ月前後になると、「あー」「うー」といった自分の感情に合わせているような声を発することがあります。
笑い声も聞こえるようになりますが、言葉の発達という点ではまだまだ乏しいです。
生後6ヶ月~1歳
「パパ」「ママ」を、ぎこちない、あるいはパパとママの区別ができないながらも声を言い始めます。
パパと言おうとして「パマパパ…」のような形になることはありますが、「パパ、ママって言ってくれた!と感動することも多い時期でしょう。
話しかけると、ジェスチャーで返してくれるようになりました。
1歳6ヶ月前後
実は学術的には、この1歳半前後で語彙爆発が起こります。

ママ
1973年のNelsonらが行った研究結果が有名です。その研究からは、18名の児の成長過程を見たところ、多くの子供が17-19 ヶ月頃に急速に新しい語を言えるようになることが報告されています。
また、南 泰浩先生らが発表した「線形関数とプラトー割込による幼児語彙発達のモデル化」でも、子供の語彙数がおよそ生後400~600日(1歳半前)を起点に急速に多くなることがわかります。
この時期では、「パパ」「ママ」のほか、例えば「こんにちは」「どうぞ」「ありがとう」という挨拶や、言葉を言えるようになります。
発達が早い子供は、歌を数曲うたえたりするでしょう。

ママ
2歳前後
2歳前後では単語100~200語くらいを覚え、舌足らずかもしれませんが、「ウサギ」「キリン」といった動物の名前や、「クルマ」「デンシャ」ということも言えるようになります。
二語文も言えるようになり、「ママ、どこ?」と聞いたり、それに対して「アッチ」という親の返答も理解します。
発達の早い私の娘の記録では、このころは歌を40曲歌えていたようです(普通じゃない…)。
3歳前後
3歳前後では500~1000語前後を覚え、三語文を話せるようになります。
三語文とは、「わたし、おうち、かえる」「電車、あっち、行った」とか3つの言葉で構成されるものです。
ただし、口や舌の筋肉は未発達なので、まだ発音は十分ではないことがあります。

ママ
数も数えられるようにはなりますが、100まで順調に数えられないことも多いです。
まとめ)言葉の発達は個人差が大きい
子供の言葉の発達は本当に個人差が大きいです。特に言葉の発達の男女差は大きいです。
また、教育の効果もかなり大きいです。うちの娘は、一人目だったので色々話しかけたり歌を教えたりしたのでかなり発達が早かったのを覚えています。一方で、2人目、3人目の息子は、子育てが忙しくなり、言葉を教えるタイミングがなかなか取れなかったので発達は娘に比べればかなり遅かったです。
何か気になることがあれば、近くの小児科や発達障害の専門機関に気軽に相談してみましょう。
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